2015.10.29更新

今日は、てんかんの発症年代についてお話させていただきたいと思います。
てんかんは、小学校就学前に発症するパーセンテージが高いです。
その中でも、3歳までに発症するケースが一番多く、比較的低年齢のうちに、持病が確定する事も多いです。
てんかん患者全体の80パーセントが、高校を卒業する頃までに発病します。

と、このようにお話しますと、「てんかん患者は、幼少期からてんかんの持病を持ち、生活している」すなわち「成人してからは、てんかんを発症しない」と思われがちですが、てんかんが起こる原因を見直してみますと、脳の一部分の神経細胞が、突発的に異常な電気活動を一時的に起こすために起こるわけで、それが起こる要因がさまざまなだけに、必ずしも、成人になるとてんかんにはならないという事ではありません。
例えば、低酸素脳症や髄膜炎などを発症し、脳に何らかの損傷が残ってしまって、これがてんかん発作を引き起こす要因になるケースも珍しい話ではありません。
すなわち、どの年齢においても、てんかんを発症する可能性はあるのです。

また近年、注目されているのは、高齢者の脳血管障害などによる発病からのてんかん発症です。
つまり、高齢化社会において、高齢者てんかんが増えてきているのです。

てんかんかも?という発作があった場合、迅速にせいかクリニックを受診なさってください。
しっかりと問診をさせていただき、必要な検査を行い、適切な治療を進めていきます。

2015.10.22更新

先日、こちらのブログで、てんかんのお話をさせていただきました。
てんかんという疾患は、ここ数年、ニュースで取り上げられる事も多く、世間を騒がせている一面もあります。
医師としては、なかなか心苦しい部分です。
てんかん患者(もしくはてんかん発作)を、特別視している傾向も感じます。
そこで今回のブログでは、てんかんの発症数などについて、お話していこうと思います。

まず日本において、てんかん発症率は1パーセントほどです。
つまり、100人に1人の割合で、てんかん患者がいるという事になり、有症率が高い疾患であることが明らかであると思います。
もっと言えば、これは「てんかんです」とはっきり診断を受けたパーセンテージでして、一生のうちに1回でも、てんかん発作を経験する確率は10パーセントと言われていますから、10人に1人の割合で、てんかん発作を経験するという計算になります。
まったく珍しい疾患ではないことが分かると思いますし、他人事ではなく、「もしかしたら自分もいつか?」と思える疾患であると思います。

実は、てんかんは神経障害の中で、一番患者数の多い疾患と言われています。
世界規模で見ると、てんかん患者数は5000万人です。
つまり、てんかんを持病でお持ちの方は、世界中にたくさんいるという事。
そして、てんかん発作は誰にでも起こりえるという事実を、皆さんにもご理解いただきたいと願っております。

2015.10.15更新

せいかクリニックの院長、中村聖香です。
今日は、私の専門である神経内科疾患の中で、若年層と高齢層の二層性にみられることが多い病気である「てんかん」の概要について、お話したいと思います。

てんかんとは、いわゆる「てんかん発作」と呼ばれる発作を繰り返し起こしてしまう病気です。
てんかんと聞くと、意識を失ってしまう、突然倒れて泡を吹くなどの症状を思い描く方が多いようですが、症状は人によって異なります。
倒れない人もいますし、目を開いた状態で硬直するといった人もいて、素人目には、「てんかん発作である」とは判別がつかないケースも多いです。

原因は、脳のとある部分の神経細胞が、突発的に異常な電気活動を一時的に起こすというものです。
ただ、この異常な電気活動を一時的に起こす要因は、人それぞれです。

治療において重要なのは、どのようなタイプの発作か判断し、発作型に合った薬物を使用することです。
てんかんの診断および治療に関するご相談はお気軽に、せいかクリニックへご来院ください。

2015.10.08更新

せいかクリニックの院長、中村聖香です。
日本人の寝たきりの原因の中で上位を占める疾患が、脳卒中です。

脳卒中は、大きく分けると脳梗塞、脳出血に分類できます。
1960年代までは、高齢になると高血圧症を発症する方が多く、そこから脳出血を引き起こす患者様が多かったのですが、今は、高血圧治療の発展や、多くの方々に塩分を控える傾向が出てきたため、脳出血の割合は少なくなりました。
その反面、食事の欧米化によって、現代は脳梗塞の割合が増加しています。
更には、不整脈などの心臓病で、塞栓性脳塞栓を起こすという脳梗塞も増加傾向にあります。

脳卒中と思われる状況で倒れた時は、すぐに救急車を呼んでください。
救急搬送、早期治療が後遺症を軽くするポイントです。
点滴などを行う治療や、必要に応じ手術を行うケースもあります。
また脳卒中は、救急治療後のケアとリハビリが重要な病気です。

2015.10.02更新

平成27年10月15日から12月28日まで奈良市民の65歳以上の方対象に一部公費負担でインフルエンザ予防接種を行います。
自己負担の方は上記対象期間外でも受け付け可能です。当院でのワクチンは予約制ですので、まずは窓口またはお電話で予約をお願い致します。

2015.10.01更新

11月21日(土) 整形外科は臨時休診致します。
ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願い致します。

2015.10.01更新

せいかクリニックの院長、中村聖香です。
今回のブログでは、パーキンソン病について、お話させていただきたいと思います。
1817年に、イギリスのジェームス・パーキンソン医師が振戦麻痺として発表した病気が、パーキンソン病です。

日本では、パーキンソン病患者数は10万人以上、1000人に1人の発症率と言われています。
こう聞くと、それほど珍しい病気ではありませんね。
若い方にはあまり見られない病気でして、年齢としては40歳から50歳代に発症するケースが多いです。
病気の原因は、脳内のドーパミンが少なくなっていく事とされています。

パーキンソン病は、進行性の疾患です。
初期に気がつく症状は、手足の震えが一番多いです。
また、体がこわばったり、歩くのが不自由になったり、滑舌が悪くなるといった異変が出てきます。
このような運動能力的な異変以外にも、精神障害や自律神経障害を引き起こす特徴もある病気で、うつ病や不眠、よだれ、便秘などに悩まされる患者様も多いです。
症状が進行すると、自力での生活は難しくなっていきます。

パーキンソン病の治療は、薬物療法が中心となります。
リハビリテーションも重要です。
せいかクリニックでは、パーキンソン病患者様の薬物による治療を行っています。
パーキンソン病の治療は、せいかクリニックへご相談ください。

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